なぜ「月見る月はこの月の月」なのか？~９月の行事を学びなおす~（一）
“赏月的月是这个月的月”是什么意思？重新了解下九月的仪式吧~
中秋の名月とは？
什么是中秋的明月？
暑かった夏もようやくゴールに近づき、いよいよ秋。
暑热的夏天总算是接近尾声了，秋天终于到来。
秋といえば――スポーツ、読書、美食と楽しみもいろいろだが、お月見も秋が本番だ。「中秋の名月」がやってくるからだ。
说到秋天——运动、读书、美食之类各式各样的活动也不少，但赏月大概才是秋天的主要项目吧。因为这时候有“中秋的明月”呀！
「中秋の名月」とは旧暦8月15日の満月のことをいう。
“中秋的明月”指的是农历8月15日的满月。
「仲秋の名月」とも書かれるが、正確には「仲秋」は秋を初秋・仲秋・晩秋の3期に分けたうちの2期目にあたり、旧暦8月のことを指すので、8月15日をピンポイントでいう場合は「中秋」が正しいともいう。
也有写成“仲秋的明月”的，但准确来说，秋天分为初秋、仲秋、晚秋三个阶段，而“仲秋”则是第二个阶段，指的是农历8月的时候。而中秋的正确时间指的是8月15日那天。
今年は9月13日が旧暦8月15日に当たるので、この日の宵に昇ってくる満月が「中秋の名月」ということになる（月の満ち欠けをもとにした旧暦では、おおむね15日はおおむね満月になる。今年は16日にずれ込むようだが、話がややこしくなるので満月として話を進める）。
今年的农历8月15日是新历的9月13日，这天晚上升上天际的满月即为“中秋的明月”（基于月的圆缺来计算的旧历中，大约每过15日就会迎来一次满月。今年是16日为一个周期，但是感觉好复杂所以还是用满月来继续话题吧。）。
今から月見酒が楽しみだという方もおられると思うが、なぜ旧暦8月15日の満月が「名月」なのか、考えたことがおありだろうか？
我想应该也有不少人现在就开始期待赏月酒了吧？其实大家有没有想过，为什么8月15日的满月才被称为“明月”呢？
満月は旧暦8月15日ばかりではない。ほぼ毎月のように満月が現れる。
筆者などは生暖かい9月の月より、皓皓（こうこう）とさえ渡る冬の月のほうが美しく思えるのだが、古来、名月といえば中秋ということになっている。
其实不只是8月15日这一天才有满月，几乎每个月都有满月升空。
像小编就觉得，比起温暖的九月的月亮，皎皎的冬之月明明就更美。可惜自古以来，说起明月就只有中秋而已。
古歌にもこう詠まれている。
古代的诗歌也有歌颂道：
“月々に月見る月は多けれど 月見る月はこの月の月”
“虽然能赏月的月份有很多，但赏月的月还是要数这个月的月呀！”
碎碎念：我天……原谅我这蹩脚的诗歌翻译……
月づくしになっているので少々わかりにくいかもしれないが、「月（満月）は毎月見られるから一年の間には数多くの月（満月）を見ることにはなるのだけれど、月を見るのならやはりこの月（旧暦8月）の月（満月）だ」といった意味だ。
全是月月月的感觉有点绕嘴，但是大致的意思是：虽然每个月都能见到月亮（满月），一年间就能看很多次满月，但是要赏月的话果然还是这个月（农历8月）的月亮（满月）最好了！
しかし、どうして「月見る月はこの月の月」なのだろうか。
那么，为什么会变成这样的呢？
中秋の名月のお月見について解説したものを読むと、「中国の風俗が日本に伝わったもので、平安貴族の間ではやった」といったことを書いていることが多い。
查阅了许多对于中秋赏月的记载，多为：“这个习俗是从中国传到日本的，在平安贵族之间渐渐流行起来。”
中国では古代から8月15日の月を愛でる習俗があり、唐時代には多くの詩も作られた。唐の詩人・白楽天（はくらくてん）には「八月十五日の夜、禁中に独り直（とのい）し月に対して元九を憶う」という長い題の作品があり、『源氏物語』須磨の巻には光源氏がこの中の一節を朗唱するシーンがある。
在中国，喜欢8月15日的月亮的习俗由来已久，尤其是唐代就有很多关于月亮的诗歌。当代诗人白乐天（白居易）就有《八月十五日夜禁中独直，对月忆元九》这么一首名字很长的诗，《源氏物语》须磨卷中，就有光源氏吟诵此诗其中一段的场景。
（碎碎念：我说怎么白居易在日本这么出名……）
それゆえ、平安時代の貴族たちの月見は唐の文人を模したものだったといって間違いない。だが、日本のお月見はそれだけでは説明がつかない。
因此，说平安时代的贵族是模仿唐代文人来进行赏月活动也没错。但是，日本的赏月也不只有这些记载而已。
待续……